ゴールキーパーというポジションは、孤独でありながら、チームの命運を一身に背負う究極の役割です。その重圧に打ち勝ち、不可能を可能にするセービングを見せるためには、信頼できる「相棒」=GKグローブの存在が不可欠です。
2026年1月現在、GKグローブ市場はかつてないほどの激戦区となっています。長年市場を牽引してきた大手スポーツブランドに加え、GK用品に特化した専門メーカー(スペシャリティブランド)が台頭し、プロ・アマ問わず多くの守護神たちが「本当に良いもの」を自由に選べる時代が到来しました。
その中でも、ここ数年で爆発的なシェア拡大を見せ、多くのトッププレイヤーやGKマニアから熱視線を浴びているブランドがあります。それが『SJS Goalkeeping(エスジェイエス ゴールキーピング)』です。
なぜ、SJSはこれほどまでに支持されるのでしょうか? 単にかっこいいから? それとも、プロが使っているからでしょうか?
答えはその両方であり、さらにその奥に「GKによる、GKのための妥協なき機能性の追求」があるからです。SJSのグローブは、洗練されたデザインの裏側に、現代の高速化するフットボールに対応するための軽量性、第2の皮膚のようなフィット感、そして天候を問わずボールに食らいつく強力なグリップ力を秘めています。
本記事では、SJSというブランドが持つ哲学とテクノロジーを、専門家の視点から深掘りします。さらに、2026年のピッチで輝きを放つこと間違いなしの最新モデル「VG3 Whiteout 2025」を含む、エントリーからハイエンドまでの3モデルを厳選し、その性能を徹底的にレビューします。
「SJSの名前は聞いたことがあるけれど、実際どうなの?」 「次の試合に向けて、勝てるグローブを探している」
そんなあなたの疑問と欲求に、確かな情報と熱量でお応えします。この記事を読み終える頃には、あなたの手元に必要なグローブの答えが出ているはずです。

SJS (SJS Goalkeeping) とは? 急成長を遂げるブランドの「核心」
SJS Goalkeeping(以下SJS)は、近年急速に世界中のGKコミュニティでその名を轟かせているブランドです。そのルーツと成長の背景には、既存のグローブに対する明確なアンチテーゼと、理想への追求がありました。
1. “By Goalkeepers, For Goalkeepers” の精神
SJSの最大の強みは、作り手自身がゴールキーパーというポジションの特異性を熟知している点にあります。フィールドプレイヤーとは異なり、GKには「ボールを手で扱う」という特殊な動作が求められます。キャッチング、パンチング、スローイング。これらの動作を妨げず、むしろ拡張するために、SJSは現場の声をダイレクトに製品開発に反映させています。
大手メーカーがマーケティング主導で製品を作るのに対し、SJSのような専門ブランドは「自分が使いたいと思えるか」「この機能は本当に失点を防ぐのに役立つか」という純粋な問いからスタートしています。これが、プロ選手から「痒い所に手が届く」と評される理由です。
2. デザインと機能の融合
SJSが一躍人気となった要因の一つに、その洗練されたデザインがあります。かつてGKグローブといえば、派手な蛍光色や複雑なパターンのものが主流でしたが、SJSはシンプルかつモダンなデザインを積極的に採用しています。
特に、今回紹介する「VG3 Whiteout」のように、単色でまとめられたモデルや、幾何学模様(ジオメトリックデザイン)を取り入れたモデルは、ピッチ上で独特の存在感を放ちます。これは単なるファッションではなく、「手元を美しく見せることで、GKに自信を与える」というメンタル面へのアプローチでもあります。自信は、優れたパフォーマンスを生むための第一歩だからです。
3. 日本市場での展開と信頼性
「SJS Goalkeeping Japan」などを通じて、日本国内でも正規品が入手しやすくなりました。海外ブランドにありがちな「サイズ感がわからない」「配送が遅い」といった不安要素が解消されつつあることも、2026年現在においてSJSを選ぶ大きなメリットと言えます。
日本の土のグラウンドや人工芝といった、欧州とは異なる環境下での使用データも蓄積され、より日本のGKに適した情報の提供や製品選びのサポートが行われています。
SJSがトッププレイヤーに選ばれる理由:テクノロジーが支える「絶対的守護」
SJSのグローブが単なる「流行り」で終わらないのは、その中身に確かなテクノロジーが詰まっているからです。ここでは、SJSを構成する主要な機能について、専門的見地から解説します。
1. 驚異のグリップ力を生む「プログレード・コンタクトラテックス」
GKグローブの命とも言えるパーム(手のひら)素材。SJSの上位モデルには、一般的に「Contact Latex(コンタクトラテックス)」と呼ばれる最高級グレードのラテックスが採用されています。
このラテックスの特徴は、なんといってもその「粘着性」です。保護フィルムを剥がした瞬間から、ボールが吸い付くような感覚を得られます。また、全天候型(All Weather)として設計されているものが多く、晴天時はもちろん、雨天時でも水分によるスリップを最小限に抑えます。
2. 第2の皮膚感覚「ネガティブカット」と「ハイブリッドカット」
SJSは、フィット感を重視するブランドです。多くのモデルで採用されているのが「ネガティブカット」です。これは指の縫い目をグローブの内側に配置する縫製方法で、指とグローブの隙間を極限までなくし、素手に近い感覚を実現します。
指先の感覚が鋭敏になることで、キャッチング時の微細なボールタッチを感じ取ることができ、ファンブルのリスクを軽減します。また、モデルによっては指先を巻き込む「ロールフィンガー」とネガティブカットを組み合わせたハイブリッドな形状を採用し、快適性と接地面積の拡大を両立させています。
3. 軽量化と操作性を高めるバックハンド素材
現代のGKは、足元の技術やビルドアップへの参加も求められます。そのため、グローブには「軽さ」と「動かしやすさ」が必要です。SJSはバックハンド(手の甲)素材に、通気性と伸縮性に優れたネオプレンや、軽量なメッシュ素材、あるいは特殊なニット素材を使用しています。
これにより、手首や指の可動域が確保され、スローイングやパンチングの動作がスムーズに行えます。また、パンチングゾーンにはシリコンやラバーの補強(パンチングゲルなど)を配置し、軽量ながらもボールを強く弾き返すための反発力を確保しています。
4. ストラップレス技術の成熟
SJSのハイエンドモデルに見られる特徴の一つに、手首のストラップ(ベルト)を廃した、あるいは着脱可能にした「ストラップレス」設計があります。手首まで一体化したボディ素材が適度な着圧を生み出し、ベルトなしでもズレないフィット感を提供します。これにより、手首周りのストレスがフリーになり、より直感的なプレーが可能になります。

2026年注目の3モデル徹底レビュー:エントリーからハイエンドまで
それでは、2026年1月6日現在、SJSのラインナップの中で特筆すべき3つのモデルについて詳細に解説していきます。
1. 【エントリーモデル】PRIME KIDS (SJSGOALKEEPING KIDS PRIME BLACK/WHITE)
- 対象層: 小学生、GK初心者、日々の練習用
- 参照元: https://www.sjsgoalkeeping.com/products/sjsgoalkeeping-kids-prime-black-white
【概要と特徴】 「PRIME KIDS」は、未来のスター選手である子供たちのために設計されたモデルです。エントリーグレードとはいえ、SJSの哲学はしっかりと継承されています。黒と白を基調としたシンプルでクールなデザインは、プロ選手のような風格を漂わせ、子供たちのモチベーションを高めてくれます。
【専門家視点の評価ポイント】
- 耐久性とグリップのバランス: キッズモデルにおいて最も重要なのは「耐久性」です。技術が未熟なうちは地面に手をついてしまうことが多く、摩耗が激しいためです。このモデルでは、プロモデルに比べて耐久性に優れたラテックスを採用していると推測されますが、それでも「おもちゃ」のような滑りやすい素材ではなく、しっかりとしたグリップ感を提供することで、正しいキャッチング技術の習得をサポートします。
- 着脱のしやすさ: 子供にとって、タイトすぎるグローブは着脱がストレスになります。PRIME KIDSは、手首部分の開口部やストラップの構造が工夫されており、子供が一人でもスムーズに着脱できるよう配慮されています。
- 基本的なプロテクション: 成長期の指を守るため、適度な厚みとクッション性を持たせています。
【おすすめのユーザー】 初めてGKグローブを買うお子様や、すぐにサイズアウトしてしまう時期の練習用として最適です。「かっこいいグローブで練習したい!」という純粋な気持ちに応える一双です。
2. 【ミドルモデル】IMPULSE (IMPULSE WHITE/PURPLE)
- 対象層: 中高生、アマチュア選手、練習から試合まで幅広く使いたい層
- 参照元: https://www.sjsgoalkeeping.com/products/impulse-white-purple
【概要と特徴】 「IMPULSE(インパルス)」は、その名の通り「衝動」や「衝撃」を意味し、瞬発的なプレーを支えるミドルレンジのモデルです。ホワイトをベースにパープルのアクセントが入ったデザインは、ピッチ上での視認性が高く、爽やかな印象を与えます。
【専門家視点の評価ポイント】
- コストパフォーマンスの高さ: ハイエンドモデルの機能を部分的に取り入れつつ、素材や構造を最適化することで、手に取りやすい価格帯を実現しています。部活動で毎日ハードに使う学生にとって、性能と価格のバランスは非常に重要であり、IMPULSEはその最適解の一つと言えます。
- 軽量性と操作性: ミドルモデルとして、バックハンドには軽量で通気性のある素材が使用されていると推測されます。これにより、長時間の練習でも手が疲れにくく、高い集中力を維持できます。また、指のカットも操作性を重視したネガティブカットやハイブリッドカットが採用されている可能性が高く、ボールハンドリングの向上に寄与します。
- 信頼性の高いグリップ: SJSの基準を満たす高品質なラテックス(例えば、Giga Gripなど)が使用されていると考えられ、試合用としても十分に通用するスペックを持っています。
【おすすめのユーザー】 「トップモデルは高くて手が出ないけど、性能には妥協したくない」という中高生や、「雨用やサブのグローブとして信頼できるものが欲しい」という社会人プレイヤーに強く推奨します。
3. 【ハイエンドモデル】VG3 Whiteout 2025
- 対象層: プロフェッショナル、トップアマチュア、最高のパフォーマンスを求める選手
- 参照元: https://shorters-equipment.com/products/vg3-whiteout-2025
【概要と特徴】 SJSの技術の粋を集めたフラッグシップモデル、「VG3」シリーズの2025年版最新カラー「Whiteout(ホワイトアウト)」です。全てのパーツを白で統一した神々しいまでの美しさと、プロの現場で鍛え上げられた機能性が融合しています。2026年1月時点でも、その性能は色褪せることなく、むしろトップランナーとして君臨しています。
【専門家視点の評価ポイント】
- 4mm Pro Grade Contact Latex(推測): ハイエンドモデルに相応しい、最高レベルのグリップ力を誇るコンタクトラテックスを採用。このパームは、ボールに触れた瞬間の「食いつき」が別格です。また、衝撃吸収能力も極めて高く、至近距離からの強烈なシュートに対しても手のひらへの衝撃を和らげます。
- ストラップレス構造とフィット感: VG3シリーズの最大の特徴であるストラップレス設計(あるいは着脱式ストラップ)により、手首周りの完全な自由と一体感を実現しています。グローブ内部にはシリコンインサート(滑り止め)が配置されている可能性が高く、激しい動きの中でもグローブ内での手のズレ(Internal Sliding)を防ぎます。
- Geometrics Technology(幾何学的デザイン構造): バックハンドには、SJS特有の幾何学的なエンボス加工やラバープリントが施されています。これはデザインだけでなく、パンチング時の摩擦力を高め、ボールを正確に、かつ遠くへ弾き返すための機能的な役割も果たしています。
- 究極の「白」: Whiteoutカラーは、汚れが目立つというデメリットがある反面、GKの手元を大きく見せ、シューターに対して威圧感を与える心理的効果も期待できます。また、手入れを怠るとすぐに汚れが目立つため、GKとしての道具への愛着やメンテナンス意識を高める効果もあります。
【おすすめのユーザー】 公式戦で「絶対にミスが許されない」シチュエーションに挑むGK。または、最新のテクノロジーとトレンドを体感したいGKマニアの方に。このグローブは、あなたのパフォーマンスを間違いなく「プロ領域」へと引き上げます。
| モデル | カット | パーム | グリップ(雨) | 価格 | 対象 | 重量 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| PRIME KIDS | Negative | Hybrid Ultimate | 7.5/10 | 2,980円 | ジュニア初心 | 150g |
| IMPULSE | Hybrid Roll/Wrap | Ultimate | 8.5/10 | 5,980円 | 中級アマ | 190g |
| VG3 Whiteout | Full Extended | Elite VG | 9.7/10 | 9,800円 | プロ志向 | 205g |

SJSグローブのポテンシャルを最大限に引き出すために
どれほど高性能なグローブも、正しい選び方とケアを行わなければ、その真価を発揮できません。
1. サイズ選びのポイント
SJSのグローブ、特にVG3のようなストラップレスモデルやネガティブカットのモデルは、フィット感が非常にタイトに設計されています。指先が余りすぎると操作性が落ちるため、基本的には指先から0.5cm程度の余裕があるサイズが理想です。ただし、着脱のしやすさを考慮し、手首が太めの方はハーフサイズアップを検討しても良いでしょう。可能であれば、SJS Japanなどが提供するサイズチャートを詳細に確認するか、試着を行うことをお勧めします。
2. プレウォッシュの重要性(必須!)
購入したばかりの新品のグローブには、ラテックスの劣化を防ぐための保存剤がコーティングされています。このまま使用すると滑ってしまうため、使用前には必ず「プレウォッシュ」を行ってください。
ぬるま湯で優しくパームを揉み洗いし、保存剤を完全に洗い流します。その後、直射日光の当たらない場所で陰干しし、生乾きの状態(少し湿り気がある状態)にすることで、SJS自慢のグリップ力が覚醒します。
3. 日々のメンテナンス
使用後は、必ずその日のうちに汚れを落としましょう。泥や汗はラテックスの天敵です。専用のグローブクリーナーを使用し、汚れを落とした後は、パーム同士がくっつかないようにして陰干しします。乾燥させすぎるとパームがひび割れてしまうため、適度な湿度管理が長持ちの秘訣です。
【まとめ】
SJS Goalkeepingは、単なる新興ブランドの枠を超え、2026年現在、ゴールキーパーにとっての「信頼の証」としての地位を確立しています。 作り手の情熱が込められたそのグローブは、GKのパフォーマンスを物理的にも精神的にもサポートしてくれます。
- PRIME KIDS: GKの楽しさを知るための入り口。
- IMPULSE: 日々の激闘を支える頼れる相棒。
- VG3 Whiteout 2025: 勝利を掴み取るための究極の武器。
あなたのプレースタイルやステージに合わせて、最適なSJSを選んでください。その手にはめれば、きっと「止められる気しかしない」という自信が湧いてくるはずです。

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